短期連載 実践ナレッジマネジメント――聖マリアンナ医科大学病院の「ナレッジ交換会」に学ぶ・1【新連載】
知識の発掘―思いを引き出す知の技法
大串 正樹
1
1北陸先端科学技術大学院大学知識科学研究科
pp.308-313
発行日 2008年4月10日
Published Date 2008/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686101180
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ナレッジマネジメントの視点
ナレッジマネジメントとは組織の知識を共有し,これを効果的に活用していこうという試みである。そこには,新たな課題に対する創造的な視点も含まれる。したがって,当然ではあるが,その実践的な諸課題は,業種や組織の性質によっても大きく異なる。ナレッジマネジメント研究は必然的に実践事例の詳細な分析がベースとなるのである。
筆者はナレッジマネジメントの包括的な概念を『ナレッジマネジメント――創造的な看護管理ための12章』(医学書院刊)として上梓した。おかげさまで好評をいただいて,多くの方々に手にとっていただけたが,これは同時に,さらなる実践事例の分析を求められることを意味していた。
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