連載 仕事に燃える現場づくりのヒント・1【新連載】
働く喜びのある病院が生き延びる
松村 啓史
1
,
青木 菜穂子
2
1テルモ株式会社 経営企画室
2トータル ライフケア プロモーション
pp.314-315
発行日 2008年4月10日
Published Date 2008/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686101181
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- 文献概要
病院の発展を謳う「基本戦略」や「ビジョン」は病院幹部が打ち出すことができますが,それをどのように具現化して成果を出すかがとても大切です。まさにこのことが,病院経営や看護教育の真髄なのです。「ビジョン」をよく理解し,実践して知恵に変換することによって,さらに大きな成果につながります。この繰り返しによって組織能力は確実に上がっていくのです。そのための基盤は,全員がやりがいをもち,元気が漲る現場づくりです。
楽しく働く個々人の知恵が成果を生み出し,結果として個人の能力と組織の能力の向上につながっていきます。つまり個人の成長と病院組織の成長が比例して上がっていくのです。風土改革によって熱狂する現場づくりをすると,仕事がおもしろくなる,おもしろいと思ったら疲れなくなり,能率も上がります。そうすると,いくらでも素敵なアイデアが「ひらめいて」きます。それらを実践すると「やりがい」が湧いてきます。成果が出て,患者さんから評価されると「ときめく」のです。
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