連載 大学病院副看護部長研修のプログラム開発と実践・5
―研修受講者による実践報告―指導者層の若年化を考慮した新人教育体制の構築/新人看護師の退職率を下げる取り組み
伊藤 友美
1
,
早坂 百合子
2
1岐阜大学医学部附属病院
2日本医科大学付属病院
pp.146-151
発行日 2008年2月10日
Published Date 2008/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686101141
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はじめに
近年,高度先進医療の発展や患者の高齢化,平均在院日数の短縮化などから業務量の増加・複雑化が進み,業務遂行時の緊張感が増している。こうした背景を受けて,岐阜大学医学部附属病院(以下,当院)でも結婚・育児などを機に退職する中堅看護師が増加し,主に新人看護師(以下,新人)を指導する「新人担当者」注)の若年化が進んだ。
新人においては卒業時に1人でできる看護技術が減少し,就職後に自信のもてないまま業務を行なっている状況が報告されており1),以前にも増して新人教育に高度な指導テクニックが必要なことは明白である。よって,新人担当者に負担をかけることなく,全員で育成する体制づくりが重要であると考え,上記テーマに取り組んだ。
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