特集 よりよい現任教育システムの構築をめざして
[座談会]よりよい新人看護職員の教育体制づくりをめざして―新人看護職員臨床研修制度の努力義務化から考える
坂本 すが
1,2
,
熊谷 雅美
3
,
徳田 安春
4,5
,
成田 康子
6
1日本看護協会
2東京医療保健大学
3済生会横浜市東部病院
4筑波大学附属病院水戸地域医療教育センター
5水戸協同病院総合診療科
6兵庫県立西宮病院看護部
pp.286-292
発行日 2010年4月10日
Published Date 2010/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686101711
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坂本 2009(平成21)年7月,「保健師助産師看護師法及び看護師等の人材確保の促進に関する法律の一部を改正する法律案」が可決・成立し,2010(平成22)年度から新たに業務に従事する看護職員に対する臨床研修が努力義務化されます。病院などの開設者には研修の実施および研修受講機会を確保することが求められました。
この努力義務化の背景には,医療提供体制の枠組みが急速に変化し,特に医療の高度専門化が進む急性期病院においては,卒後すぐに即戦力として現場に送りこまれた新人看護職員が基礎教育で身につけた技術と現場で求められる技術のギャップに,リアリティショックを感じ,バーンアウト。入職初年度の看護師の離職率が全国平均で9.2%に達するという現象がありました。
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