特別記事
消費者健康情報学の臨床普及の可能性―香港における情報提供事例を通じて
瀬戸 僚馬
1
1杏林大学医学部付属病院看護部
pp.512-520
発行日 2007年6月10日
Published Date 2007/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686100968
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情報提供における「消費者健康情報学」の視点
改正医療法に明記された「情報提供」
医療に対する消費者の関心が高まっているなか,先の通常国会(第164回国会)では「良質な医療を提供する体制の確立を図るための医療法等の一部を改正する法律」案が成立し,本(2007)年4月から施行されることとなった。
この第5次改正医療法では,医療に関する消費者の選択を支援することが明確に打ち出され,その一環として「医療を受ける者が病院,診療所又は助産所の選択に関して必要な情報を容易に得られるように,必要な措置を講ずる」ことが定められた。そして,その措置の一環として,医療機関の機能に関する情報について,インターネットなどを用いて広く消費者に公表する制度が創設された(図1)。
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