焦点・2 第9回国際看護情報学会議レポート
消費者中心の看護情報学へ向けて
瀬戸 僚馬
1
1杏林大学医学部付属病院看護部
pp.841-844
発行日 2006年10月10日
Published Date 2006/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686100379
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はじめに
2006年6月11~14日,韓国ソウルのCOEX国際会議場で第9回国際看護情報学会議(NI2006)が開催された。この大会は,国際医療情報学会の看護情報学分科会が中心となり,3年に1度開かれている。そのため,4日間の会期にとどまらず,チュートリアルや特別講演会などの関連行事が前倒しされ,日本医療情報学会看護部会主催のシンポジウムも行なわれた。
これまで欧米主導で続いてきた本大会であるが,今回は開催国の韓国をはじめ,中国,台湾,香港など東アジア諸地域からの参加者も多かったようである。もちろんわが国も例外ではなく,米国や韓国に次ぐ参加者数だったようである。実際,会場で幾多の日本人研究者や,実践されている立場の方々と意見交換することができた。
NI2006では,看護情報学に関する幅広い理論や実践,教育などについて議論されていた。本稿は,そのなかでも大会テーマである「看護情報学の実践・研究・教育がもたらす,人々の健康のための消費者中心のケア」注1)に沿った内容から,より患者サービスに身近な話題について若干の情報提供をしてみたい。
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