特集 目標管理で看護組織は進化したか―臨床と教育の現場から
目標管理を教材とした実習に取り組んで
[1]基礎看護教育課程における看護管理学教育の現状
村山 正子
1
1愛知県立看護大学看護教育・管理学
pp.547-548
発行日 2004年7月10日
Published Date 2004/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686100506
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看護管理学教育に求められる課題
従来,わが国の看護管理教育は,主に医療機関の看護管理者を対象とした現任教育として行なわれてきた。1997(平成9)年度に改正された看護教育カリキュラムにおいて,「基礎看護学」の留意点として,「チーム医療・看護ケアにおける看護師としての調整とリーダーシップおよびマネージメントができる能力を養えるような内容とする」1)と明記され,看護基礎教育においても管理的能力を備えた人材養成が求められるようになってきた。
筆者らが,1999(平成11)年度に実施した看護系大学全数(76校)の看護管理学に関する調査2)では,看護系大学(回収72校)の教育内容に看護管理学を独立科目として設定している大学は55校(76.4%)あり,予想以上の実施率であった。しかし,その科目構成や教育内容には格差が見られた。科目構成が「看護管理学講義+演習+実習」(3~4単位)は3校(4.2%),「看護管理学概論+各論」講義(2~3単位)は15校(20.8%),「看護管理学」講義1科目のみ(1~2単位)は51.4%であった。
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