新連載 自律してケアを提供できるセルフマネージングチーム[1]
新しいマネージメント方式を創り出すまで
福井 トシ子
1
1杏林大学医学部附属病院
pp.308-311
発行日 2004年4月10日
Published Date 2004/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686100475
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病棟目標を立てても評価がマンネリになってきた。看護職がケアの成果を見出せずにいる。ケアの受け手からいただく意見を看護職が受け止められない。退職者から病棟運営に対する不満の声が漏れてきた――。このような状況を経験したことはないだろうか。
筆者は,中でも特に,ケアの受け手からいただく意見に対して,看護職がネガティブな反応を返す場面――さまざまなニードに対して,「できる」とも「できない」とも返答しかねて逃げるような態度――が目立ってきたことが,大変気がかりであった。また,タイムリーな判断を要求される場面で,何を拠りどころにして判断すればよいのか,揺らいでいる看護職の姿を垣間見て,それまでのマネージメント方式の限界を感じた。
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