ボランティア:住民に支えられて—諏訪中央病院・4
あたたかさとやさしさを創り出す一針—中央材料・滅菌室ボランティアの活動
田辺 庚
1
1諏訪中央病院
pp.322
発行日 2001年4月1日
Published Date 2001/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541903245
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病院の地下に縫製の仕事を一手に担っているボランティアグループがあります.平成3年から何人かメンバー交替しながらも週1回,10年間休むことなくミシンを踏み続けています.湯たんぽ,吸引瓶など様々な物品のカバー類,また看護用品やベッドサイド用品など,既製品では賄えない布製品を,各現場からの細かい注文に応じて作成,補修するのが彼女たちの仕事です.
地下にある滅菌室の窓に面した一角にミシンが2台並んでおり,そこが作業場となっています.グループ名は「マダム・ヴィオレ」,バラの好きなメンバーが,情熱的な赤いバラではなく,薄紫色の清楚な花を咲かせる品種のバラの名前からつけたそうです.人目に触れることなく,まさに縁の下の力として病院中を支えてくれているお人柄が,そのネーミングにもにじみ出ているようです.
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