特別記事
医療事故発生時の対応訓練による教育効果を生かして―名古屋第二赤十字病院の取り組み
黒木 朝子
1
,
前田 恵美子
1
,
川住 幸恵
1
,
加藤 洋子
1
,
森山 克美
1
,
田子森 和子
1
,
森 はつみ
1
,
安藤 まり子
1
,
杉浦 稜子
1
,
伊藤 安恵
1
1名古屋第二赤十字病院看護部事故防止対策委員会
pp.214-220
発行日 2004年3月10日
Published Date 2004/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686100454
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多くの施設では,ヒヤリハット報告の義務化や事故を未然に防ぐための活動を中心に医療事故対策を行なっている。しかし,現場にいる限り,「事故の発生に気づくことができなかったら……」「もし自分が起こしてしまったら……」「もし起きたときに冷静に対応できなかったら……」など,自分が当事者として重大な医療事故に直面する危機感は熟練度の高い者でも抱いている。火災や自然災害などに対する人命救護訓練はこれまでも行なわれてきたが,医療事故の場合,事故発生時の対応マニュアルや緊急連絡網は作っていても,急変した患者への救命訓練を実際に行なっている施設は少ないのが現状ではないだろうか。
そこで,急変時の対処方法の統一とそれを各職員が習得することを目的に行なった当院の取り組みを紹介する。
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