特集 人材育成プログラム企画・運営の着想と工夫
継続教育プログラムの企画・運営の実際―日本看護協会神戸研修センターでの取り組みから
土肥 加津子
1
1日本看護協会神戸研修センター
pp.207-213
発行日 2004年3月10日
Published Date 2004/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686100453
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はじめに
日本看護協会神戸研修センター(以下,当センター)は,阪神・淡路大震災後の1998(平成10)年7月,WHO神戸センターが入居するビルの一角に開設され,今年で7年目を迎えます。日本看護協会(以下,当協会)にとっては,東京都清瀬市にある看護教育・研究センターに続く3番目の施設です。当センターには,毎年,北海道から沖縄まで全国各地から多くの研修生が集います。当初7コースで始まった継続教育の研修も,平成15年度には38コース,認定看護師教育(がん化学療法・不妊看護)も次々に開講されました。これまで受講した研修生の数は,延べ約2万人で,最近はリピーターも増え,なかにはこれらの研修でキャリアを積み,認定看護師の道などに進む人も出てきました。また,一般市民に対しても,研修の一部や「家庭介護教室に行こう!」などの公開講座を開き,ふれあいのなかで,より多くの方に看護を知ってもらう機会を設けています。
筆者は,この継続教育担当(以下,担当者)をこれまで4年間務めてきました。新しい発見と出会い,そして試行錯誤の毎日のなかで,研修企画に携わり,そこで考え,感じたことを交えて,企画・運営の実際を述べたいと思います。
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