連載 新人看護職者の看護実践能力を育成する―教育プログラム開発・3
大卒新人看護職者が就職6か月後に抱く新人教育への希望・要望
根本 敬子
1
,
佐藤 まゆみ
1
,
大室 律子
1
,
太田 節子
2
,
佐藤 禮子
3
,
門川 由紀江
4
,
濱野 孝子
4
1千葉大学看護学部
2滋賀医科大学医学部看護学科
3放送大学
4千葉大学医学部附属病院
pp.776-780
発行日 2006年9月10日
Published Date 2006/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686100367
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はじめに
各医療施設では,当該施設に就職した新人看護職者に対し,看護専門職としての知識・技術・態度の育成を図りながら,施設が掲げる看護を提供できる看護職を育成することを目的として現任教育が実施されている。医療施設には,施設を訪れる対象者に看護を提供する場であると同時に,看護専門職としての看護職者の教育という継続教育の場としての役割も担っている。したがって,就職した新人看護職者に対し,看護基礎教育課程での学習を引き継ぎ,看護専門職としての知識・技術・態度を育成し,質の高い看護が提供できる看護職者を育てるための現任教育が必要となってくる。しかしながら,看護系大学を含めさまざまな教育背景をもつ新人看護職者が就職すること,さらに新人看護職者のもつ看護実践能力が低下していることなどから,現任教育での教育のあり方や方法などについて苦慮しているのが現状であると推察する。
本調査では医療施設に就職した看護系大学を卒業した新人看護職者(以下,大卒新人看護職者)が,医療施設で実施されている新人教育に対する要望や期待などを明らかにし,教育システムの開発の基礎資料とすることを目的とした。
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