特集 大卒看護師をどう活用し育成するか
看護系大学を卒業した看護職者の活用・育成に対する看護管理者の意識に関する調査から
(2)看護系大卒者の特徴と育成・活用に関する看護師長の認識
酒井 郁子
1
,
湯浅 美千代
2
,
佐藤 まゆみ
3
,
大室 律子
4
,
佐藤 禮子
3
1千葉大学大学院看護学研究科看護システム管理学
2前千葉大学看護学部
3千葉大学看護学部
4千葉大学看護学部附属看護実践研究指導センター
pp.517-522
発行日 2003年7月10日
Published Date 2003/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686100861
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はじめに
看護師長(以下,師長)は看護系大卒者を受け入れ,育成し,活用するとき,その最前線に位置していることから,看護系大卒者と取り巻く状況の変化を実感しているのではないかと考える。しかし,いままでこのように看護系大卒者の育成や活用に直接関わる立場の師長が,看護系大卒者をどのようにとらえ,どのような方向性をもって育成活用に当たっており,どのような手応えや困難を感じているのかということについての実態調査はほとんどなされていなかった。そこで,筆者らは,師長がどのような認識をもっているのか,ぜひ調査しておく必要があると考え,調査用紙を作成し,実態を反映するように選択肢なども工夫を重ねた。
本稿では,師長がとらえている看護系大卒者の特徴と育成・活用に関する認識に関するデータのうち,量的なデータに焦点を当て考察を加えてみたい。
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