特集 よりよい現任教育システムの構築をめざして
自信と安心を抱いてできることを丁寧に実践する新人看護職員臨床研修
渋谷 美香
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1NKN(Nursing Knowledge Network)
pp.310-311
発行日 2010年4月10日
Published Date 2010/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686101716
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2004(平成16)年3月に厚生労働省が発表した「新人看護職員の臨床実践能力の向上に関する検討会報告書」から5年。医療機関の機能や規模にかかわらず新人看護職員を迎えるすべての医療機関で新人看護職員研修を実施できるよう,具体的な運用が加筆された『新人看護職員研修ガイドライン』(2009 厚労省)が発表されました。
しかし,教育担当者やプリセプター対象の研修会場で耳にするのは,「知らない」「できない」「関係ない」の3拍子なのです。彼らは無責任に発言しているのでは決してなく,「報告書の存在自体を知らない」「教育が大切であることは理解している。しかし,ただでさえ多忙な現状で,新人看護職員臨床研修をどのようにすればよいのかわからない」といった施設内教育に関する課題を感じながら,それを現場で解決できないもどかしさを感じています。このような現状の中,新人看護職員臨床研修という新たな課題はどのような影響を現場に及ぼすのでしょうか。
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