特別記事
e-learningシステムを活用した教育介入—MOOC designに基づく研究設計
友滝 愛
1
,
政岡 祐輝
2,3
,
上村 夕香理
4
1東海大学医学部看護学科
2国立循環器病研究センター医療情報部医療情報運用管理室
3国立循環器病研究センター教育推進部
4国立国際医療研究センター臨床研究センターデータサイエンス部生物統計研究室
pp.290-297
発行日 2022年6月15日
Published Date 2022/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681201995
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本誌にて前号まで2回にわたり,教育介入研究におけるe-learningシステムを選定するときのポイントとピットフォールについて紹介しました(友滝ら,2022a;2022b)。そこで本稿では,e-learningシステムを活用した教育介入の中でも,特にMOOC designの教育介入研究の設計について概観します。
MOOCとは,「Massiveness(大規模性)」「Openness(公開性)」「Online(オンライン)」「Course(コース)」の頭文字をとったもので,インターネットに接続可能な情報機器があれば,いつでも誰でも無料で学ぶことができることが特徴です。医療分野でも,e-learningシステムを活用した教育介入研究はすでに多数報告されていますが(Martin, Sun, & Westine, 2020 ; Gamage, Ayers, & Behrend, 2022 ; Vaona et al., 2018 ; Rouleau et al., 2019 ; Richmond, Copsy, Hall, Davies, & Lamb, 2017),Massive Open Online Course(MOOC)designに基づく教育介入研究は,まだ発展途上にあります(Alturkistani et al., 2020 ; Zhao et al., 2018)。
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