特集 量的研究,質的研究の「危うさ」と混合研究法の可能性—第6回日本混合研究法学会オープンフォーラム「混合研究法で量的研究,質的研究の『危うさ』を乗り越えられるか」より
オープンフォーラム 混合研究法で量的研究,質的研究の「危うさ」を乗り越えられるか
【パネルディスカッション】
量的研究・質的研究の課題と展望,そして混合研究法の未来
石川 慎一郎
1,2,3
,
グレッグ 美鈴
4
,
成田 慶一
5
,
抱井 尚子
6
1神戸大学大学教育推進機構
2神戸大学大学院国際文化学研究科
3神戸大学数理・データサイエンスセンター
4神戸市看護大学看護学部
5京都大学医学研究科
6青山学院大学国際政治経済学部
pp.26-35
発行日 2021年2月15日
Published Date 2021/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681201840
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抱井 では,ここからは混合研究法の立場から,成田慶一先生にも加わっていただきます。成田先生は日本混合研究法学会の理事をおつとめで,混合研究法の教育にも積極的に貢献してくださっています。また,同じく学会理事をつとめられている八田太一先生(京都大学iPS細胞研究所上廣倫理研究部門)との共著という形で,Journal of Mixed Methods Researchに日本の研究者として初掲載となる論文(Hatta, Narita, Yanagihara, Ishiguro, Murayama, & Yokode, 2018)を執筆されています編集室註2。
後半は,質的研究と量的研究がお互いに相手に対して少し物足りないと感じる点と,逆に自分にはない,相手のもつよい点について議論していただきたいと思います。なお,本フォーラムでは参加者の方からのご質問を受け付けているので,質疑応答もできればと思います。旧来の論争を掘り起こすわけではなく,いま議論することに意義を見いだしていきたいと思います。まずは物足りない点について,いかがでしょうか?
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