特集 教育の改善をめざして―看護学教育研究の進め方と落とし穴
量的研究の進め方―質的研究との比較を通して
川口 孝泰
1
1筑波大学大学院人間総合科学研究科
pp.198-202
発行日 2007年3月25日
Published Date 2007/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663100630
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研究とは,広義の意味では,「あの人は研究熱心な人だ……」などのように,「あるものに対して念入りに根気よく追求する営み」として使われます。この場合には,学問に直接つながるような成果を期待したものではありません。
一方,狭義の意味では,「学問的な問いかけと実証。特に事実の発見と,その解釈をねらった調査・実験,あるいはそうして生まれた,または修正された理論の実際的な応用」(ウェブスター英英辞典)と定義されます。このなかに含まれている「学問」「実証」「事実の発見」「調査」「実験」「理論」などの用語で推察されるように,学術研究では,ある一定の手続きを踏んだうえで,共通の基盤に立って新しい見方・考え方が公表され,学問の発展に寄与する営みとして定義されます。その基本となる作法が,科学研究のプロセスです。
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