特集 量的研究,質的研究の「危うさ」と混合研究法の可能性—第6回日本混合研究法学会オープンフォーラム「混合研究法で量的研究,質的研究の『危うさ』を乗り越えられるか」より
扉
『看護研究』編集室
pp.9
発行日 2021年2月15日
Published Date 2021/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681201837
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近年,質的研究と量的研究それぞれのパラダイムを超え,ともに統合を図っていこうとする機運がみられます。そのためにも,両者の立ち位置や特徴,そしてお互いの違いを改めて確認するとともに,パラダイムの統合をめざす中で混合研究法のもちうる役割や意義を考えることは,今後に向けた重要なステップになると思われます。
昨年開催された第6回日本混合研究法学会年次大会のオープンフォーラムでは,特にお互いのもつ弱点,すなわち「危うさ」という観点に着目する形で非常に活発なディスカッションが行なわれました。そこで議論された内容は,混合研究法の可能性はもとより,量的研究と質的研究の立ち位置やあり方,そしてこれからの展望を探る上でも意義の大きいものと思われました。本特集ではこのフォーラムの模様を紹介し,それぞれの立場や主張を超え,ともに看護研究の発展に向けて協働していくための契機やヒントとできたらと考えています。
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