特集 未来語りのダイアローグとオープンダイアローグ─看護研究における「開かれた対話」
扉
『看護研究』編集室
pp.95
発行日 2018年4月15日
Published Date 2018/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681201483
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オープンダイアローグが初めて日本に紹介されて以来,瞬く間に浸透し,医療界・看護界を席巻しています。その画期的かつ革新的な取り組みは,これまでの医療・看護に大きな一石を投じ,いまもなお,ますますの広がりをみせています。
そうした中,オープンダイアローグの提唱者J. Seikkula氏の盟友で,共著者でもあるT.E. Arnkil氏の開発した「未来語りのダイアローグ」にも,現在,徐々に関心が集められてきています。未来語りのダイアローグは主に社会的なネットワークに着目しており,オープンダイアローグと比較して適用の幅が広く,医療・看護分野以外にも,その射程は地域や組織のありかた,組織間のコミュニケーション,さらには教育などにまで及ぶ可能性をもち,日本にも定着しやすいのではないかといわれています。ただ,それが実際にどのような考え方なのか,どのような形で取り組むものなのか,具体的にはまだよく知られていないと思われます。
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