増刊号特集 看護実践に関する事例研究の査読基準を考える—「ケアの意味をみつめる事例研究」を中心に
扉
山本 則子
1
,
『看護研究』編集室
1東京大学大学院医学系研究科健康科学・看護学専攻
pp.269
発行日 2020年7月15日
Published Date 2020/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681201773
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「ケアの意味をみつめる事例研究」は,看護実践に資する知のあり方を探求し,新たな形の事例研究の構築をめざしていまも開発が続けられている研究方法論です。本誌では,「ケアの意味をみつめる事例研究」の開発者である山本則子先生(東京大学大学院医学系研究科教授)ご企画のもと2018年に特集を組みましたが,今回は事例研究の学術性と査読基準のあり方をテーマに,「ケアの意味をみつめる事例研究」を通して考えていきます。事例研究の重要性が高まる昨今においては極めて重要なテーマであり,これを考えることは,すなわち看護学のあり方や看護の知とは何かを考える重要な契機になると思われます。
本特集は,昨年の日本看護科学学会第39回学術集会における交流集会「看護における事例研究の査読基準を考える」をベースに構成されています。交流集会で行なわれた議論の熱を保ちつつ,多面的な角度から検討が深掘りされています。特集が,看護学の学術性や査読をめぐる議論に新たな視座を提供し,看護学の知を切り拓くための一助となれば幸いです。
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