特集 RCTのその先へ—現実世界に応える介入研究デザインの探求—Dr. Ivo Abraham特別講演を中心に
扉
坂下 玲子
1,2
,
『看護研究』編集室
1兵庫県立大学
2兵庫県立大学看護学部
pp.9
発行日 2023年2月15日
Published Date 2023/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681202062
- フリーアクセス
- 文献概要
- 1ページ目
従来からRCTは,エビデンスレベルにおいて最も信頼性の高い研究方法として位置づけられてきました。いわゆるエビデンスピラミッドにおいても,RCTは最上位に君臨しています。しかし,果たしてRCTは本当に万能な研究方法なのか—。Ivo Abraham先生は2007年に兵庫県立大学で行った講演において,そうした問いを投げかけました。この講演の内容は,本誌でも2008年に特集として取り上げました(41巻6号)。以来約15年,EBPの推進に向けた議論がますます高まる中,再びAbraham先生が登壇され,改めて一石を投じる2つの講演を行いました。本特集ではこの講演に加え,Abraham先生と長く交流を深められ,上記特集も企画いただいた坂下玲子先生に,講演の解説とともに,RCTの「その先」を展望いただきました。改めて,看護における研究方法とは何かを考える契機となれば幸いです。
Copyright © 2023, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.