特集 その研究を世界へ—国際学会で発表しよう 2
—Oral:指導教員の立場から—大学院生の国際学会発表を促進するために—指導教員としての経験が浅い時期の試行錯誤を振り返って
深堀 浩樹
1
1慶應義塾大学看護医療学部
pp.330-336
発行日 2019年8月15日
Published Date 2019/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681201656
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本稿では,筆者が博士号を取得後に大学院生を指導する立場になってから10年弱の試行錯誤の経験を振り返り,大学院生の国際学会での発表を促進するためのポイントについて述べたい。具体的には,現所属の慶應義塾大学での経験ではなく,前所属である東京医科歯科大学大学院保健衛生学研究科看護学専攻看護システムマネジメント学分野での経験を振り返る。内容はあくまで筆者の認識に基づくものであり,事実誤認がないように気をつけたが,もしも誤りがあった場合は,すべての責任は筆者にあることを申し添えておきたい。なお,本稿は2019年3月に開催された日本看護系大学協議会(JANPU)主催によるセミナー「スマートな国際学会発表を目指して2」の講演内容に大幅に加筆したものである。
次節より,試行錯誤の中で国際学会発表の促進につながった取り組みを,①組織の状態に合わせて環境を整える,②全員に無理に勧めすぎない,③自分も質の高い研究・国際的活動をめざすという3つのポイントにまとめて述べていく。
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