特集 国際学会で発表しよう─その研究が,世界をつなぐ
教員の立場から4
国際学会発表に向けて大学院生をどうエンパワメントするか
河野 あゆみ
1
1大阪市立大学大学院看護学研究科在宅看護学領域
pp.568-573
発行日 2018年10月15日
Published Date 2018/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681201564
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はじめに
研究の成果を英文でまとめ,グローバルに広めることは現在当たり前のことになってきている。しかし,英語を第一言語としない私たち日本人にとって,研究成果を国際発表することはハードルが高いのも事実である。
筆者は,大学院生の頃に初めて国際学会発表を行なって以来,継続的に発表を続けている。しかし正直なところ,国際学会・英語論文の発表方法について系統だった教育を受けた経験はなく,見様見真似でスキルを何とか身につけ,大学教員になってからも試行錯誤しながら,大学院生にそのスキルを伝えようとしている状況である。
本稿では,私見ではあるが,国際学会発表について大学院生をエンパワーするために,これまで培ってきたポイントや課題等を述べる。なお本稿では,公用語を英語とする学会を国際学会とし,例えばアメリカ等の国内学会が主催する学会も国際学会に含める。
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