焦点 慢性の病いにおける他者への「言いづらさ」─ライフストーリーインタビューは何を描き出すか
7つのライフストーリー
1.ミトコンドリア脳筋症患者の在宅療養における主介護者であるAさんのライフストーリー
森谷 利香
1
1千里金蘭大学看護学部
キーワード:
ライフストーリー
,
ミトコンドリア脳筋症
,
介護者
,
在宅療養
,
言いづらさ
Keyword:
ライフストーリー
,
ミトコンドリア脳筋症
,
介護者
,
在宅療養
,
言いづらさ
pp.257-261
発行日 2011年6月15日
Published Date 2011/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681100522
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はじめに
Aさんは,ミトコンドリア脳筋症の夫の妻であり,また在宅療養における主介護者である。年代は50歳代前半で,夫と20歳代の娘2人の4人暮らしである。
インタビュアーは筆者であり,過去に,Aさんの夫に訪問看護師として関わっていた経験がある。したがって,インタビューを行なった時点で面識があり,インタビューはスムーズに行なわれた。インタビュー時期は2007(平成19)年8月で,所要時間は約60分であった。本稿では,Aさんのストーリーを紹介する。Aさんの語りはゴシック体で,カッコ内は筆者による補足を示す。
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