焦点 慢性の病いにおける他者への「言いづらさ」─ライフストーリーインタビューは何を描き出すか
7つのライフストーリー
5.2型糖尿病のEさんのライフストーリー
河井 伸子
1
1千葉大学大学院看護学研究科
キーワード:
2型糖尿病
,
ライフストーリー
,
言いづらさ
,
負い目
Keyword:
2型糖尿病
,
ライフストーリー
,
言いづらさ
,
負い目
pp.280-284
発行日 2011年6月15日
Published Date 2011/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681100526
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はじめに
Eさんは50代前半の女性で,6~7年前に境界型糖尿病と診断を受けた。その後食生活を改善することで体重が減少したので安心し,受診を中断していたが,2年後,陰部のかゆみが出現してなかなか治らなかったのと時期を同じくして,人間ドックで血糖値が高いと言われたことから,糖尿病の専門のクリニックを受診し,2型糖尿病と診断された。その際,経口血糖降下剤が開始となり,内服によりかゆみが治ったことをきっかけに,定期的に受診を続けている。
インタビュー時期は2007(平成19)年,インタビュー時間は約60分である。
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