研究論文集 総説
セクシュアリティに対する看護者の知識/態度—文献的考察
朝倉 京子
1
1日本赤十字看護大学大学院看護学研究科博士後期課程
キーワード:
セクシュアリティに対する知識/態度
,
看護者
,
文献レビュー
Keyword:
セクシュアリティに対する知識/態度
,
看護者
,
文献レビュー
pp.440-449
発行日 1999年12月15日
Published Date 1999/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681900529
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はじめに
1994年のカイロ国際人口・開発会議において,リプロダクティブ・ヘルス/ライツが提唱され,人間の性と生殖に関わる健康と権利についての国際的な取り組みが始まっている。わが国の医療現場においても性と生殖に関わる問題は多く存在しており,そのなかで看護は人間の生活と健康を,その起動力でもあるセクシュアリティをも含めて全人的に考えていくことが必要である。特に,近年の人口・疾病構造の変化や,人の生き方や価値観の多様化によってその必要性と重要性は増している。
しかし性の問題は,ライフサイクルの諸段階や個々人の特性によって多様な現れ方をし,人間関係のあり方を反映する。さらに個人の私的領域に存在していることが多いため,看護ケアの提供が難しい領域と言える。
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