調査報告
看護職者の職業アイデンティティについての組織心理学的視点からの検討―看護師・准看護師の相互認識・満足度を通じて
松崎 友世
1
,
本間 道子
1
1日本女子大学人間社会学部
pp.239-251
発行日 2005年6月1日
Published Date 2005/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1681100014
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- サイト内被引用
はじめに
現在,看護職は社会のなかでその職業に関するイメージを人々によって共有され,職業集団としてまとまりのある認識がもたれている。それは,多くの国では公的レベルとしての資格の枠組みを通じて,イメージが具体化されていることが背景にある。専門職として世の中に存在する多様な職業のなかで,看護職は特に職務内容,資格,キャリア(知識・技術)について明確な枠組みをもっている職業であり,何より,多くの国で看護職者に対するイメージに大差ないことは,社会のなかでの存在意義の大きさや専門職として高く認識されていることにほかならない。
Copyright © 2005, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.