看護教育研究
准看護師教育に携わる教員の「抑制」認識
江口 真知子
1
,
大石 利香
2
,
小宮 英美
3
,
長谷川 光子
4
,
山下 峰子
5
,
三橋 睦子
6
1八女筑後看護専門学校
2久留米医師会看護専門学校
3前:大牟田医師会看護専門学校
4柳川山門医師会看護高等専修学校
5甘木朝倉医師会看護高等専修学校
6久留米大学医学部看護学科
pp.323-327
発行日 2003年4月25日
Published Date 2003/4/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663903398
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はじめに
私たちは,基礎看護技術の中で患者の安全を守る技術としての「抑制」を教授している.そのテキストの内容は,准看護師教育が始まった50年前から現在までほとんど変わらず,「患者を安全に保護する方法」1)としてまとめられている.
しかし1986年,上川病院での抑制廃止運動を皮切りに,抑制廃止宣言が次々に起草され,1999年3月31日付で,身体拘束禁止規定の厚生省令が発令された2).看護においても,縛らないケア―抑制廃止運動など,脱抑制に向けてさまざまな取り組みが行われている3).過去5年間の研究でも,臨床の抑制廃止に関する研究は多い3-10).
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