［インタビュー］—摂食障害を経験した当事者の立場から考える—妊娠と体重，そして食べること

　性教育YouTuberとして知られるシオリーヌ（大貫詩織）さんは，自身の過食嘔吐の経験を原案にした漫画『食べるの怖いな』（漫画 菊池真理子，株式会社ハガツサ）を2022年11月に上梓しました。本作のラストシーンでは，自身で選んだ家族と共に「こんな自分でもまぁいいかっていうボディニュートラル」にたどり着いたことが描かれています。

　折しも，その頃シオリーヌさんは第一子妊娠中。そのことは漫画では描かれませんでしたが，過食嘔吐の経験があるシオリーヌさんにとって，「適正な体重増加」を目指して妊婦健診のたびに体重測定を求められることは，少し，つらい経験だったそうです。

　摂食障害や「食べること」に苦手意識がある女性にとって，妊娠中の体重管理がどのように受け止められうるのか，そしてその時どのような関わりが求められるのかについて，シオリーヌさんの経験から考えます。