特集 妊娠中の体重管理と栄養
[インタビュー]摂食障害のある女性の妊娠・出産・育児支援のポイント
西園マーハ 文
1
1明治学院大学心理学部
pp.244-250
発行日 2023年6月25日
Published Date 2023/6/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665202149
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摂食障害の研究で知られ,地域で産後メンタルヘルスにも携わる精神科医の西園マーハ文先生は,「摂食障害の診断がはっきり付く方に加えて,グレーゾーンの方も含めると,妊婦健診で出会うお母さんの中に食行動に困難を抱える方が1割程度いると考えて関わってほしい」と話します。普通体重で妊娠・出産までの経過を順調に過ごす方も少なくないため,一見,何の問題もないように思えますが,食行動の背景にある心理問題は長く残ることが多く,育児困難や対人関係の困難,本人のメンタルヘルスの問題として産後に浮かび上がってくるケースもあるそうです。
そのようなケースを妊娠中にキャッチし,適切な支援や治療につなげるために,助産師ができることは何でしょうか。妊婦健診で体重や食行動について話す際のポイントを含めて,西園先生にお話を伺いました。
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