連載 現場が変わる! チームに働きかける母性看護CNSの実践 現象学的分析編・4【最終回】
—実践場面の“問い”から始まる臨床看護の本質—母親の力と発信
村上 靖彦
1
,
松原 まなみ
2
1大阪大学大学院人間科学研究科
2関西国際大学保健医療学部 看護学科
pp.624-627
発行日 2020年8月25日
Published Date 2020/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665201601
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▶現象学的分析編の第4回(最終回)を迎えて
2019年1〜12月号にかけて,連載「現場が変わる!チームに働きかける母性看護CNSの実践」を掲載し,母性看護専門看護師(CNS)が,高度専門職として水準の高いケアを提供し,現場でどのような役割を果たしたか,漫画と事例紹介で可視化することに努めた。
その後,9月号の事例提供者である八巻和子氏(助産師,甲府病院)に,村上靖彦氏(現象学者,大阪大学)が2時間にわたるインタビューを実施し,八巻氏の母性看護CNSとしての臨床経験や実践を通して感じた思いについて,対談形式でご紹介した(本誌12月号)。
この度の連載では現象学的分析編として,八巻氏の母性看護CNSとしての10年間の歩みがより詳しく語られる。本号は最終回。連載第1回で(NICUで関わる母親と児が)「どうやって親子になっていくのか分からない」と言っていた八巻さんだが,現象学者である村上氏との語りを重ね,その「分からない」ことこそが,八巻さん自身の看護の本質であると,村上氏は述べる。
(『助産雑誌』編集室)
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