連載 NYのバースセンターから・9
出産をささえる人々
宍戸 あき
pp.841
発行日 2014年9月25日
Published Date 2014/9/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665102921
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Birth Assistant(BA)
Birthing CenterではBirth Assistantなる人が働いており,分娩の際助産師のアシスタント的役割を担っている。彼女たちの多くはDoulaや看護師,助産課程で勉強する学生などだ。当センターには独自のトレーニングのプログラムがあり,まずは一定の期間外来へ出てスタッフのバイタルサインを測ったり,ビデオでレオポルドの手技を学んだ後,助産師のSupervisionのもと,実際に産婦に接してそれらの手技を練習する。その次の段階ではTraineeとして経験のあるBAとともにボランティアでオンコールのシフトに入り,分娩に立ち会う。何度かTraineeとして経験を積み,独立して仕事ができると評価された人は当センターのBAとしてお給料をもらって仕事ができるようになる。
彼女たちは産婦にベッドや湯船の準備をしたり,バイタルサインを測ったり,心音をドップラーで聞き,助産師へ報告し,Progress Notesに記載をする。児娩出の際には臍帯切断や縫合の機器,薬の準備や外回りの仕事をする。分娩後もバイタルサインを測ったり,トイレへ同行したりなど身の回りのお手伝いをする。褥婦が退出した後は片付け,清掃,消毒をして,次の準備をする。助産師にとってとてもありがたい存在なのは言うまでもないが,BAのなかでこれから助産の道に進もうとする場合はとりわけ,貴重な経験になるかと思う。
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