連載 保健婦はおもしろい
地域の人々とともに
早坂 律子
1
1宮城県中新田町役場
pp.830
発行日 1991年10月10日
Published Date 1991/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1662900329
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夢中で歩いて18年が過ぎた。その間さまざまなケースとの出会いが,私を育ててくれた。支援者同士が共通の基盤を有しチームでかかわり合うことが,いかにケースの変容を早期にしていくかを痛感している。しかし,多くの職種との連携は難しく,自分の果たす役割を主体的に考えながら今日に至る。よく周囲の人たちは,「好きでなければできないね」と言ってくれる。それはケースの変容が私に励ましをあたえてくれるためである。
職場において,「いつも机にいない」「何をしているのか」と言われることもある。時には言いたい。「誰のためでもない。ケースのために走りまわっているのに」と。いつも町の保健課題は何か。活動が課題にそってなされているのかを,ひたすら考える毎日である。そんな中で私に多くの学びとなった1つの活動を紹介します。
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