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EBMと山本宣治―1人の生物学者・政治家の生涯を産児調節運動の歴史に位置づける
平野 裕子
1
1長崎大学大学院医歯薬学総合研究科
pp.1074-1075
発行日 2013年12月25日
Published Date 2013/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665102664
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ある大都市の公立図書館の端末で「山宣」と検索してみた。出てきたのは計58件。西口克己氏による伝記的小説「山宣」が5件,性教育に関する一般人向けハンドブックが1件,あとはまったく関係のない本で,入力語に反応して機械的に検索された書籍であった。医学・看護学関係は皆無であった。
今度は看護学の開架図書のところへ行き,N社の系統看護学シリーズで「山本宣治」を引いてみる。EBM(EBN)に基づく最新医学講座を謳うこの看護テキストシリーズにおいて,彼の名前はやはりなかった。これは今日の医学・看護学(助産学)教育の現状を反映しているのかもしれない。
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