特集 理学療法士のキャリアデザイン
理学療法士のキャリアモデル
7.政治家として
島田 真理
1
Mari Shimada
1
1大阪市会議員
pp.420-422
発行日 2012年5月15日
Published Date 2012/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551102281
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理学療法士としてのスタート
筆者は1980年,国立療養所近畿中央病院附属リハビリテーション学院卒業後,京都市にある聖ヨゼフ整肢園に勤務し,卒後2年間でボイタセラピストの認定を受けた.この期間は,大阪外国語大学のⅡ部に通っていたので,ボイタ法講習会との両立はかなり過酷だったが,大阪外大で選択した第二外国語のドイツ語が講習会で大変役に立った.ドイツ人セラピストの実技指導の際,通訳なしに納得いくまでやり取りでき,より深く技術を習得することができた.
当時,聖ヨゼフ整肢園は日本におけるボイタ法治療の代表的な病院のひとつという位置づけから,障がい児とその家族が全国から多数入通院していたので,貴重な症例を数多く担当することができた.その上,勤務先病院がコース会場であるため,常に最先端の情報が入り,多くのスーパーバイザーの優れた技術を目の当たりにし,短期間にボイタ法治療の技術を磨くことができた.また,同じ職場の優秀な先輩方と,多くの症例について,運動分析や問題点の捉え方,考え方を議論するなかで,「評価即治療」の質を高めることができた.聖ヨゼフ整肢園では,早期発見,早期治療の大切さ,そして確かな治療効果を実感することができ,自信を持って脳性麻痺児を治療できる自分を確立することができた.
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