特集 医療社会事業の役割
主題
医療社会事業の役割と位置づけ
中島 さつき
1
1日本医療社会事業協会
pp.134-139
発行日 1968年3月15日
Published Date 1968/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401203632
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歴史的発展のなかでの役割
イギリスのベバリッヂは人生の苦悩を,貧困,疾病,失業,無知,不潔の五つの要素であらわしている。
昔から疾病と貧困は悪循環し,貧困が疾病をよびおこし,その疾病がまた人間を貧しさの中におとしいれている。そしてすべての社会事業に共通なことは,宗教を出発点としていることである。これを医療社会事業でみれば,英米ではキリスト教が母体となり,わが国では仏教が基盤となって,貧しい病人に対しての医療と保護が行なわれてきた。
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