連載 助産院のごはん・20
大谷助産院―子どもの健康を守るために食品添加物や農薬などにも意識を向ける食生活に
畑中 郁名子
pp.657,734-737
発行日 2011年8月25日
Published Date 2011/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665101969
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母乳外来に来る女性から「母乳が詰まった」「赤ちゃんに乳首をかまれた」「おっぱいが痛い」という声を聞き,ケアをしながらどんな食事をしているかをヒアリングしてきた大谷助産院の院長・大谷タカコさん。身体が食事でつくられている以上,食事と母乳も関連する。そう確信を持つとともに,食事指導や入院中の食事も変わっていったという。どのように変化したのか。734ページで取材した。
開業当初は油ものや洋食,中華メニューも多かった
大谷助産院の院長・大谷タカコさんは,開業当初から現在にかけて,食事についての方針は大きく変化したと振り返る。当初は,『暮しの手帖』などの料理本を見て,手間のかかるおもてなし料理や串カツや天ぷらなどの揚げものを出すことも多かった。レパートリーを増やそうと,洋食や中華レシピも積極的に取り入れていたという。
「入院中の食事は,楽しみのひとつ。おいしく食べてもらいたい,というその一心でした」
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