連載 バルナバクリニック発 ぶつぶつ通信・60
添加物だらけの食生活に警鐘を
冨田 江里子
1
1St. Barnabas Maternity Clinic
pp.266-267
発行日 2009年3月25日
Published Date 2009/3/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665101403
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添加物にあふれた食生活
産後5日目の褥婦が自宅で子癇発作を起こした。年齢は17歳。血圧は230/130で硬直・痙攣し意識不明になった。すぐに病院へ運び,事なきを得たが,昨年(2008年)は高血圧で転送した産婦が増えた。
妊娠と高血圧の関係は,いまだに原因が明らかに確定はできていない。しかし,ここ数年の高血圧妊婦の増加に共通している項目がある。インスタントラーメンやスナック菓子・炭酸飲料・人工調味料などの工業製品に依存した食生活だ。朝からインスタントラーメン,すべてが添加物で作られる粉ジュースや炭酸飲料,異常なうまみが際立つスナック菓子,普段の調理にも人工調味料は欠かせない。ただの一食でも彼らの生活に大量の添加物が混じらない時はない。
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