レポート
助産師フィットネス奮戦記―エアロビクスダンスインストラクター認定資格に挑戦!
竹内 敏子
1
1市立加西病院マタニティセンター
pp.442-447
発行日 2010年5月25日
Published Date 2010/5/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665101655
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指導力の向上をめざして
妊婦教室にフィットネス(エアロビクス,ヨガ,アクアビクスなど)が取り入れられるようになって久しく,その効果も多く示されています。個人の産院では,専門のインストラクター,助産師,看護師が妊婦教室構成員となっているところを多く見受けます。しかし,公立病院の産科では,財政が低迷している現在,資格者を雇うだけの予算がないのが現状です。私が勤める市立加西病院(以下,当院)では,助産師が本やDVDで研修したエアロビクスダンスやヨガを,見よう見まねで指導してきました。しかし,不慣れなことによる精神的ストレスに加え,内容も満足できるものではありませんでした。
当院は医師不在のため,産科が一度閉鎖したのですが,運よく1人の医師が来てくださることになり,2007年11月にリニューアルオープンしました。産科の充実を願い,全室個室で,妊婦教室専用のホールも作りました。姿勢チェックができるように壁面鏡を設備し(写真1),運動に必要な小道具も準備しました。
そこで,助産師が自信を持って指導できるような,設備にふさわしいエクササイズが必要だと考え,フィットネス認定資格を取ることにしました。本稿では,公立病院に勤務する助産師として,公休の範囲内でできる認定資格取得までの苦労や経緯を,テストの実際とともに報告します。
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