Coffee Break
内視鏡奮戦記(6)
武藤 徹一郎
1
1癌研究会附属病院
pp.1687
発行日 1999年12月25日
Published Date 1999/12/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403102905
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6.St. Mark病院のドクターたち
St. Mark病院には部長クラスの外科医が6人いる.手術日は5日なのに,なぜ6人なのか?部長が定年(65歳)を迎えると新しい部長を公募するわけであるが,ある年に甲乙つけ難い2人が残り,結局その両者を採用してから部長(コンサルタント)が6人になったのだそうだ.その2人というのが,前出のMr. Allan Parksと有名なMr. John Goligherで,Mr. Goligherは後にLeeds大学の教授に転出した.この移動はイギリスでは極めて珍しいことらしい.
教科書でしか名を知らないEdward Milligan,Naunton Morgan,Cuthbert Dukes,Oswald Lloyd-Daviesに会って握手することは,当時若かった筆者にとっては身の引き締まる興奮を覚える出来事であった.文字どおり“I'm glad to see you”である.イギリスでは1度会えば,ほとんど必ず2度目からはファーストネームで呼び合うが,その習慣のない日本人にはこれは苦手である.“Good morning Tetsu”(Tetsuichiroを略してTetsu)“Good morning, Ah…”という具合で,最後までファーストネームで呼ぶのは苦手であった.最近になってようやく慣れたが….
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