特集 「ナラティヴ」を読む
[鼎談]助産師の「語り」から見えたもの 助産師の「語り」が目指すもの
木村 千里
1
,
増永 啓子
2
,
福井 トシ子
3
1東京医科歯科大学大学院博士課程
2千葉大学医学部附属病院産婦人科
3杏林大学医学部付属病院
pp.840-845
発行日 2003年10月1日
Published Date 2003/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665100608
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福井 今日は『助産雑誌』本年4号で特集された「周産期のナラティヴ」について,助産師が自らの臨床経験を語る(綴る)ということが,どのような意味を含んでいたのか,また,その“語り”を,どのように臨床の場に還元していくことができるのかについて,千葉大学医学部附属病院にご勤務の増永啓子さんと,東京医科歯科大学大学院の木村千里さんと一緒に考えてみたいと思います。よろしくお願いします。
早速ですが,増永さんは,4号で自分の物語を執筆された1人でもあります。普段,私たちは「物語」という形式で記録をしたり,何かを書いたりということは,まずないのではないかと思いますが,この「物語を書く」ということについてどのような感想をもたれたでしょうか。
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