連載 今月のニュース診断
アメリカにおけるES細胞をめぐる攻防―議論の空白に何を見るか
加藤 秀一
1
1明治学院大学社会学部
pp.988-989
発行日 2006年11月1日
Published Date 2006/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665100436
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受精卵を破壊しないES細胞
神経組織や臓器などの再生医療につながるとされるES細胞(胚性幹細胞)の研究が急速に進むにつれて,世界各地でさまざまな理由からの批判・反対に遭い,研究の野放図な展開に歯止めをかける動きも活発になっている。
そのような状況のなか,マサチューセッツ州にあるアドバンスト・セル・テクノロジー(ACT)社の研究チームが,従来の方法とは異なり,胚そのものを破壊しないでES細胞を作りだす新たな方法を開発したと報じた(本年8月24日の『ネイチャー』電子版に論文掲載。記事は同日付の『朝日』朝刊等)。
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