連載 ニュースウォーク・151
「一部ユニット」めぐる国と地方の攻防
白井 正夫
pp.938-939
発行日 2010年10月10日
Published Date 2010/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664101470
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両親は北陸地方で信仰の厚かった浄土真宗の門徒だった。子どもの頃から仏事のたびに聞かされた僧侶が読む「御文」の名調子が身にしみて,今もその一節を口ずさむことがある。「一生すぎやすし,いまにいたりてたれか百年の形態をたもつべきや。我やさき,人やさき…」。命のはかなさを諭して宗派ではおなじみ,蓮如上人の「白骨の御文」である。
能「敦盛」の謡から「人間五十年…」がよく知られている。人生50年の時代にも長命者はいただろうが,白寿の人がいたとも思えない。それが数百年後の今日,「百年の形態」を保つ人は4万人を優に超した。
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