連載 とらうべ
長屋の隅っこで,お産があると…―『谷根千』22年の聞き書きから
森 まゆみ
1
1作家
pp.233
発行日 2006年3月1日
Published Date 2006/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665100067
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- 文献概要
私たちは22年前,東京の古い町で地域雑誌『谷中・根津・千駄木』を創刊しました。そのときのメンバーは20代後半の3人の主婦でしたが,いまも同じメンバーです。創刊時4人だった子どもは10人になり,みるみる成長しました。
雑誌の目的は,震災,空襲に焼け残ったこの由緒ある町の普通の人々の歴史を掘り起こし,定着することです。いわば,記憶を記録に変える仕事といってよいでしょう。同時に情報センターとして地域住民のニーズに答え,数々のイベントを創出し,また建物の保存活用や,不忍池の保全などの活動をしてきました。
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