連載 やさしい社会保障 政策はだれのもの?・3
ニッポンの“わがまま”預かります(上)―わがままが世の中を変える
八神 敦雄
1
1厚生労働省・雇用均等・児童家庭局企画官
pp.230-231
発行日 2006年3月1日
Published Date 2006/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1665100066
- 販売していません
- 文献概要
便利な子育てを求めると…
「ニッポンの“わがまま”預かります」というふれこみの託児サービスをはじめたら,眉をひそめる人もいるだろうが,待ってました,とばかり手をたたく人もいるだろう。
宅配便(ニッポンのわがままを運んでくれる「宅急便」は一般名ではなくて特定の会社の商品名だそうです)の発達で,手ぶらでゴルフにもスキーにも行けるし,海外旅行の大荷物も空港の中を運ぶだけで済んでしまう。コンビニに行けば,真夜中であっても,おむすびでもパンでも,冬場にはあつあつのおでんすら手に入る便利なこの国である。日曜日は教会に行く日であって仕事をしてはいけないのだ,と日曜にはデパートすら開いていないヨーロッパのようなところとは大違いだ。
Copyright © 2006, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.