連載 時代が求める!保健師記録の仕組みづくり 記録を生かした人材育成と情報開示の捉え方・1【新連載】
保健師記録のシステムを活かした人材育成—データヘルス時代を迎えて
栁澤 尚代
1,2
,
清水 洋子
1,3
,
菅原 京子
1,4
,
吉本 照子
1,5
1公衆衛生看護記録研究会
2弘前学院大学
3東京女子医科大学
4山形県立保健医療大学
5元 千葉大学
pp.66-71
発行日 2021年1月10日
Published Date 2021/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664201581
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連載が目指すもの
データヘルス時代における保健師記録
ICT(Information and Communication Technology:情報通信技術)が急速に発展する時代において,保健師が日常業務の中で出会う人々の姿や悩みは,社会の流れとともに変化している。保健師記録においては,新しい時代の中で,変化に対してどのように判断し,対応したら良いか。国の動向および社会の流れの実態について把握し,問題を整理し,データヘルス時代に見据えるべきゴールを考える必要がある。
本連載の狙いの一つは,こうしたデータヘルス時代における記録の登録・保存・閲覧の在り方について考えることである。保健師記録は,本来,保健師活動の実践の証を示す公文書である。しかし,長い間有効活用されることもなく,その作成は個人の判断に委ねられてきた。こうした状況にスポットライトが当たるきっかけとなったのが,「行政機関の保有する情報の公開に関する法律」(以下,情報公開法)の施行であると言われている。
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