連載 数式不要!はめ込み統計学 保健師のための統計これだけ・13【最終回】
多変量解析に挑戦しよう!—重回帰分析
加藤 丈夫
1
1山形市保健所
pp.76-80
発行日 2020年1月10日
Published Date 2020/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664201352
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まず最初に,前回(2019年12月号)の復習をします。
人の健康に影響する因子は単一であることは少なく,ほとんどの場合,複数の因子がいろいろな程度で影響します。そのような場合の解析には多変量解析が必要になります。多変量解析の中では,ロジスティック回帰分析と重回帰分析が保健医療の分野ではよく用いられています。この2つの解析法の使い分けで重要な点は,目的変数が名義変数(二値変数:例えば,疾患の〈ある〉〈なし〉など)であるのか,あるいは連続変数であるのか,という点です。目的変数が名義変数(二値変数)であればロジスティック回帰分析を用いますが,目的変数が連続変数であれば重回帰分析を用います(図1)。
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