連載 統括保健師の日々・39
—熊本県熊本市の場合①—行政職である前に保健師か,保健師である前に行政職か
髙本 佳代子
1
1熊本市健康福祉局福祉部
pp.75
発行日 2020年1月10日
Published Date 2020/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664201351
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熊本市は人口約74万人で,2008(平成20)年度に政令指定都市に移行しています。5つの区役所を設置し,健康福祉局を含め26局(区)で,課は約200課(室)あり,全職員数は約6000人です。そのうち保健師は140人おり,本庁機能である「政策局」と主に「健康福祉局」の企画部門に複数の保健師を配置しており,健康づくり推進課の保健師で最も職位の高い保健師を「統括的保健師」と位置付け,保健師等の連絡調整等を実施しているところです。
保健師活動は,地区担当制と業務担当制の混合型です。地区担当保健師は主に区役所の保健子ども課(児童福祉部門と保健部門を担う課)に所属しており,人数は合計約70人です。つまり,全保健師数の半数は地区担当保健師ということになります。熊本市では,特に「小学校区単位の健康まちづくり活動」を重視しており,新規採用職員はまずは母子から高齢者までの保健活動や地区活動を担う,地区担当保健師を経験するようにしています。
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