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高齢者の運動習慣形成のための“スクワット・チャレンジ”/“スクワット・チャレンジ”による運動習慣形成—大田区と東京都健康長寿医療センター研究所の共同による取り組み
遠峰 結衣
1
,
清野 諭
1
,
田中 泉澄
1
,
西 真理子
1
,
津村 良子
2
,
長岡 誠
2
,
北村 明彦
1
,
新開 省二
1
1東京都健康長寿医療センター研究所社会参加と地域保健研究チーム
2大田区福祉部高齢福祉課
pp.445-447,492-496
発行日 2018年6月10日
Published Date 2018/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1664200956
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はじめに
“スクワット・チャレンジ”(以下,スクチャレ)とは,高齢者の運動習慣形成を目的として,東京都大田区の地域住民の方々とともに,東京都健康長寿医療センター研究所(以下,研究所)が考案し,実践している取り組みである。その目標は次の3つである。
①筋力運動の普及・啓発
②気軽に集まって運動できる場所づくり
③筋力運動へのモチベーションづくり
さらにスクチャレでは,上記3つの目標を達成するために,次の3点を実現している。
①地域イベントや講座で簡単に実践できる筋力運動をアピールすること
②地域の施設にいつでも筋力運動を行える場所をつくること
③筋力運動を楽しく行うための仕掛けを作ること
スクチャレの取り組みは,2017年6月に始まり,2018年3月現在も継続して行っている。本稿では,スクチャレのコンセプトと歩みを報告する。
東京都大田区と東京都健康長寿医療センター研究所(以下,研究所)は2016年から共同で「大田区元気シニア・プロジェクト」に取り組んでいる。その活動の1つが,フレイル予防のための筋力運動を普及させる目的で考案しだスクワット・チャレンジ”(以下,スクチャレ)である。地域住民の課題を踏まえたその取り組みを紹介する。
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