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報告
スクワット肢位の筋電図学的分析―足圧中心位置と骨盤前後傾斜の影響
Electromyographic analysis of the lower extremities during squatting:effects of changes in sagittal plane center of foot pressure and pelvic tilt.
森 公彦
1
,
池添 冬芽
2
,
南角 学
3
,
宮坂 淳介
3
,
市橋 則明
2
Kimihiko Mori
1
1関西医科大学附属枚方病院リハビリテーション科
2京都大学大学院医学研究科人間健康科学系専攻
3京都大学医学部附属病院リハビリテーション部
キーワード:
スクワット
,
足圧中心
,
骨盤傾斜
Keyword:
スクワット
,
足圧中心
,
骨盤傾斜
pp.171-177
発行日 2011年2月15日
Published Date 2011/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1551101880
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要旨:〔目的〕本研究の目的は,スクワット肢位における前後方向の足圧中心位置と骨盤前後傾斜の違いが下肢筋活動に及ぼす影響について明らかにすることである.〔方法〕健常成人男性10名を対象とした.筋電図の測定筋は,大殿筋,大腿直筋,内側広筋,内側ハムストリングス,外側ハムストリングス,腓腹筋内側頭,ヒラメ筋の7筋とした.膝関節屈曲角度60度での両脚スクワット肢位について,3種類の骨盤肢位(前後傾中間位,前傾位,後傾位)と3種類の足圧中心位置(中間位,前方位,後方位)にそれぞれ変化させた時の筋活動を測定した.〔結果〕足圧中心位置の違いによる主効果がすべての筋で認められた.大殿筋,大腿直筋,内側広筋,内側ハムストリングス,外側ハムストリングスの筋活動は足圧中心後方位で,腓腹筋,ヒラメ筋は足圧中心前方位で高い値を示した.骨盤前後傾斜の違いによる主効果は,大殿筋,大腿直筋,内側ハムストリングス,外側ハムストリングスで認められた.大腿直筋は前傾位で,大殿筋,内側ハムストリングス,外側ハムストリングスは後傾位で高い値を示した.〔結論〕スクワットにおいて足圧中心位置や骨盤前後傾斜の肢位を変化させることで,下肢筋の選択的な筋活動が得られることが示唆された.
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